意外と知らないAmazon大口出品の特徴

Amazon出品サービスのアカウントを作成する時には大口出品と小口出品のどちらのプランを選択します。ここでは多くの方がご利用頂いております大口出品の特徴について説明します。

大口出品に登録すると、商品を大量にまとめて出品し、在庫 管理することができます。大口出品には、一括出品ファイルの利用、手数料の割引、取引情報のダウンロードのほか、AmazonマーケットプレイスWebサービス(Amazon MWS)の利用などの特典があります。それでは順次、大口出品の特徴をご案内します。

サービス内容

大口出品は月額費用をお支払いすればAmazonマーケットプレイスが提供している全てのサービスを利用できます。ここでは大口出品としての特徴や出品できるカテゴリまた、料金に関してして深く掘り下げてみたいと思います。

基本成約料の免除、一括出品および在庫・受注管理用のツール、AmazonマーケットプレイスWebサービス(Amazon MWS)の利用など、様々なサービスがあります。この後、1つづつご紹介します。

特徴

大口出品の登録料は、1か月\4,900です。先ずこちらが小口出品と最大の違いです。小口出品は登録料が発生しませんが、大口出品は月額費用が発生します。

基本成約料の免除
小口出品(個人出品者)の場合に出品商品が1点売れるごとに請求される¥100の基本成約料が免除され、販売手数料と、商品カテゴリーごとに定められたカテゴリー成約料が請求されます。小口出品ですでに出品されている商品についても、基本成約料はすべて自動的に免除されますので、再出品する必要はありません。なお、この基本成約料免除が有効になるまでに、大口出品登録後10~15分程度かかることがありますので、ご注意ください。

一括出品および在庫・受注管理用のツール
4万点までの出品を一度に行うことのできる便利な出品ファイルや、出品や売上を管理できる出品レポートなどのツールをご利用いただけます。

AmazonマーケットプレイスWebサービス(Amazon MWS)の利用
WebサービスAPIを使用して、出品、注文、支払い、レポートなどのデータを送受信することができます。

出品できるカテゴリ

大口出品は全カテゴリで出品で出来ます。具体的なカテゴリは以下の通りです。また近年は出品許可が不要なカテゴリでもメーカーごとに出品許可が必要なメーカーが増えてきております。例えばおもちゃ&ホビーの中で「オランジュ・ルージュ」と言うメーカーが有りますが、こちらは出品規制がありAmazonへ出品許可が必要となります。

書籍 文房具 オフィス用品 ミュージック
ホーム&キッチン ビデオ DIY・工具 車用品
DVD おもちゃ&ホビー PCソフト スポーツ&アウトドア
TVゲーム ベビー&マタニティ エレクトロニクス 楽器
以下、出品許可が必要なカテゴリ
時計 ドラッグストア アパレル シューズ
バッグ コスメ ジュエリー 食品&飲料
ペット用品      

料金について

大口出品サービスの料金プランは以下のとおりです。

大口出品の説明画像

大口出品サービスで発生する費用は、月額4,900円の登録料と、注文の成約時にかかる販売手数料です。販売する商品のカテゴリーが本・ミュージック・ビデオ・DVDの場合、注文成約時に販売手数料とカテゴリー成約料がかかります。

販売手数料

メディア商品(本、ミュージック、ビデオ・DVD)は、商品価格に以下のパーセンテージをかけた金額が費用です。メディア以外の商品は、商品代金の総額(配送料、またはギフト包装料を含む)に以下のパーセンテージをかけた金額が費用です。

商品カテゴリー 手数料 商品カテゴリー 手数料
15% CD・レコード 15%
ビデオ・DVD 15% エレクトロニクス(AV機器&携帯電話) 8%
 カメラ  8%  パソコン・周辺機器 8% 
 (エレクロニクス、カメラ、パソコン)付属品  10%(*1)  Kindle アクセサリ  45%
 楽器  8%  ドラッグストア 10% 
 ビューティー  20%  スポーツ&アウトドア 10% 
 カー&バイク用品  10%  おもちゃ&ホビー 10% 
 TVゲーム  15% (*2)  PCソフト 15% 
 ペット用品  15%  文房具・オフィス用品 15% (*3) 
 ホーム(家具・インテリア・キッチン)  15% (*4)  ホームアプライアンス 15% 
 大型家電  8%  DIY・工具 15% 
 産業・研究開発用品  15%  食品&飲料 10% (*5) 
 腕時計  15% (*6)  ジュエリー 15% 
 ベビー&マタニティ  15%  服&ファッション小物 15% 
 シューズ&バッグ  15%  その他のカテゴリー 15% 

(*1)2013年10月11日からエレクトロニクス商品、パソコン・周辺機器商品のアクセサリー商品に関しては商品単位ごとに販売手数料率10%となります。ただし商品価格が500円以下の場合は、商品価格に対する販売手数料は一律50円となります。
(*2) TVゲーム商品の商品サブカテゴリーのゲーム機本体に関してのみ通常の販売手数料率は8%です。
(*3)文房具・オフィス商品の商品サブカテゴリーの電子辞書ならびに関連アクセサリー商品の販売手数料率は8%です。
(*4) ホーム&キッチン商品の商品サブカテゴリーの浄水器・整水器および生活家電の販売手数料率は10%です。
(*5) 食品&飲料商品のサブカテゴリーのビール・発泡酒に6.5%の販売手数料率が適用されます。
(*6) 時計サブカテゴリーのメンズ・レディース腕時計の海外ブランド(並行輸入品)、国内ブランド(逆輸入品)に6%の販売手数料率が適用されます。

カテゴリー成約料(国内へ発送する場合)

メディア商品(本、ミュージック、ビデオ・DVD)は、販売手数料とカテゴリー成約料の2つを足したものが販売時にかかる費用です。

商品カテゴリー カテゴリー成約料
書籍 ¥60
ミュージック ¥140
DVD ¥140
ビデオ(VHS) ¥30

 

カテゴリー成約料(海外へ発送する場合)
メディア商品(本、ミュージック、ビデオ・DVD)は、販売手数料とカテゴリー成約料の2つを足したものが販売時にかかる費用です。

商品カテゴリー アジア、グアム、マーシャル諸島、ミッドウェイ諸島 北米、中米、中近東、オセアニア、ヨーロッパ アフリカ、南米
書籍 ¥120 ¥300 ¥350
ミュージック ¥250 ¥400 ¥450
DVD ¥250 ¥400 ¥450
ビデオ(VHS) ¥300 ¥500 ¥600

 

料金事例

本、ミュージック、ビデオ・DVDを販売した場合

1,000円の本を1か月に100点販売し、国内へ発送した場合(売上は100,000円)の費用:4,900円(月間登録料)

+15,000円(1,000円×100点×15%の販売手数料)

+6,000円(国内へ発送する場合のカテゴリー成約料60円×100点)

=25,900円(費用の合計)

参考

amazonの手数料を計算するのに便利な無料のサイトを1つご紹介します。小口出品、大口出品と色々と対応しております。また、スマートフォンでも閲覧できるのでお気に入りに登録しておくと便利です。

amafee

小口出品との比較

ここでは大口出品と小口出品の違いを比較して、どちらがご自身に適切なカテゴリか判断して頂ければと思います。比較表としてご紹介します。

サービス比較(機能比較)

小口出品と大口出品を機能から比較してみました。

  大口出品 小口出品
オリジナル商品の出品 ×
一括出品ツールの利用 ×
注文管理レポートの利用 ×
出品者独自の配送料金とお届け日時指定の設定 ×
購入者へ提供できる決済方法 クレジットカード
Amazonギフト券
コンビニ決済
代金引換(*2)
Edy払い
「Amazonショッピングカード」
クレジットカード
Amazonギフト券
「Amazonショッピングカード」

サービス比較(出品できるカテゴリ)

大口出品と小口出品を出品できるカテゴリから比較してみました。

  大口出品 小口出品
出品できるカテゴリ 今すぐ出品が可能 今すぐ出品が可能
  書籍 書籍
  文房具 文房具
  オフィス用品 オフィス用品
  ミュージック ミュージック
  ホーム&キッチン ホーム&キッチン
  ビデオ ビデオ
  DIY・工具  DIY・工具
  車用品 車用品
  DVD DVD
  おもちゃ&ホビー おもちゃ&ホビー
  PCソフト PCソフト
  スポーツ&アウトドア スポーツ&アウトドア
  TVゲーム TVゲーム
  ベビー&マタニティ ベビー&マタニティ
  エレクトロニクス エレクトロニクス
  楽器 楽器
     
  出品許可が必要  
  時計  
  ドラッグストア  
  アパレル  
  シューズ  
  バッグ  
  コスメ  
  ジュエリー  
  食品&飲料  
  ペット用品  

サービス比較(料金)

大口出品と小口出品の料金を比較してみました。

  大口出品 小口出品
月間登録料 4900円 なし
基本成約料 なし 100円/成約商品1点につき

※上記以外に小口出品も大口出品も販売手数料が発生します。また、一部のカテゴリは更にカテゴリー成約料も発生します。

あとがき

Amazonマーケットプレイスを利用している方から「大口出品が良い」とか「小口出品が良い」と言う議論は良く耳にします。一つの判断材料として扱う商品の数で判断されると良いと思います。扱う物量の数が増えれば増えるほど、手数料が安く大口出品が有利となります。以前はAmazonが大口出品者に対して3ヶ月無料キャンペーンとかを開催していましたが、現在は全く開催しておりません。仮にキャンペーンなどが再度、開催されるなら、活用するのも1つの案だと思います。

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